Special Interview
OLAF HUSSEIN 来日インタビュー
(Lui's バイヤー平野)
まず始めに、この度は、コラボレーションのお話を受けて頂きありがとうございました。 正直、まさか、お受けして頂けるとは思っていなかったので、何故お受け頂いたのかお聞かせ願えますか?
(OLAF HUSSEIN)
私は、東京と日本を愛しています。又、デニムに対する私のインスピレーションの多くは、日本人のクラフトマンシップとディテールに対する厳しい目に影響を受けていると考えています。 ルイスとのコラボの理由は、東京は世界のどの都市よりも購買経験があるということがひとつにありますね。
(平野)
ありがとうございます。 では、オルフセインさんから見たLui'sは、どのようなイメージですか?
(OLAF HUSSEIN)
メンズウェアに対してとても大きな熱意を持って取り組んでいるブランドだと知っているので、私はルイスをとても尊敬していますよ。
(平野)
そう言って頂けてすごく光栄です。 日本のファッションに対してはどのような、印象をお持ちですか?
(OLAF HUSSEIN)
西洋のファッションがタイト目なのに対し、日本のファッションはゆったりとしている印象があります。 トレンドは日々変化し、もっとたくさんの人達が日本のファッションを目指していくと思いますよ。
(平野)
世界から注目されるようにもっと頑張ります。(笑) 日本への来日は何度目ですか?? また、来日の際必ず行く場所などございますか?初めての場合、行きたい場所などございますか?
(OLAF HUSSEIN)
今回が初めての来日です。 私はヴィンテージの軍服やヴィンテージショップが好きなので、是非とも東京で1番のヴィンテージショップに訪れたいですね。 どこかオススメのショップはありますか?
(平野)
では、ベルベルジンというヴィンテージショップがオススメです。 私も好きでよく行ったりしてますよ。良かったら、この後御一緒に行きませんか? 案内しますよ。
(OLAF HUSSEIN)
ほんとに?ありがとう! じゃ早く終わらせよう。
(一同) 笑
(平野)
今回、デリバリーされたコラボデニムはどのようなスタイリングがオススメですか?
(OLAF HUSSEIN)
それぞれの好きなようにスタイリングできると思うよ。 デニムは良い意味でも、悪い意味でも誰でも穿けるし、誰でもスタイリング出来るからね。 それが、デニムのイイところ。
ただ、僕が持っている考えとしては、「デニム」+「何かのキーアイテム」。 今日の平野君のスタイリングでいうと、「シンプルなデニム」+「大きめのロゴTシャツ」。 デニムはそれだけでカッコよく見えるし、モダンな感じが出せる。
(平野)
そのような考え方は持った事ないので、ほんとうに勉強になります。
では、デザインのアイデアはいつ生まれるのですか?
(OLAF HUSSEIN)
自然の中からなにかインスピレーションを受けます。 さっきも言った様に「生地」と「一つのキーアイテム」から作り始める事が多く、そこから全てのコレクションをデザインしています。
(平野)
モノを作る人の考えはほんとうに素晴らしいですね。 ちなみに、好きなブランドなどはありますか?(海外、日本とわず)
(OLAF HUSSEIN)
ウミットベナンが好きだね。 他にはナナミカ、マルニ、ストーンアイランドも好きだね。 ただそれらは、ブランドというよりも、デザイナーに興味がありますね。
(平野)
やはり、デザイナーはデザイナーに興味が惹かれるんですね。 では、デザイナーを志したのはいつ頃からですか?
(OLAF HUSSEIN)
デザイナーを目指したことはないですね。笑 ただ自然にそうなってたよ。 元々美しいものを創り出すことが好きだったので、自分自身を表現する正しい道が衣服だと思ったので、デザイナーになったのだと思うよ。
(平野)
デザイナーを目指した事ないなんて、尚更すごさを感じますね。汗 デザイナー様ご自身が注力している「デニム」ですが、デニムの魅力とは?
(OLAF HUSSEIN)
その美しい生地に魅了されているよ。 レザーの次に時間を重ねる毎に美しくなっていく唯一の生地だと思うからね。
(平野)
ではその生地について、 今シーズンのデニムは日本製の「クロキデニム」を使用してますが、それはなぜですか?
(OLAF HUSSEIN)
デニム生地は何百種類ってあるんだけど、クロキは普通ではない「何か」をだせるんだ。 革新的な「何か」。 それに日本製ってほんとうにモノがいいしね。
(平野)
ブラックカラーのデニムだけ、イタリア製の「TRC candiani」の生地を使用してますが、他のブランドさんもよく使用されているのですか?
(OLAF HUSSEIN)
ハイブランドがよく使用してるね。 日本製とはまた違った味がでるから魅力的な生地だよ。
(平野)
今シーズンは全て綿100%の生地を使用しているようですが、特別な理由はありますか?
(OLAF HUSSEIN)
まだブランド自体も立ち上がったばかりだから、最初のうちは基本的なデニムを作りたいんだ。 シンプルでクラシックな。そこから、色々試していきたいと思ってるよ。
(平野)
今後がほんとに楽しみです。 来シーズン2015S/Sのコレクションテーマはお伺いできますか?
(OLAF HUSSEIN)
15SSコレクションでは50年代後半のスタイリッシュな若者からインスピレーションを描き、当時の流行を現代に生かしています。 彼らのクリーンな美学に基づき、とてもシャープな仕立てをしており、全てのラインを通じて当時の流行の跡を見る事ができますよ。
(平野)
では、今後どのようなブランドになってゆきたいのかお聞かせ下さい。
(OLAF HUSSEIN)
時と共に自然にゆっくりとブランドを育てていきたいね。
(平野)
最後に、先日Lui’sの各ショップスタッフをモデルにデニムアイテムを中心にコーディネイトを組み撮影をしました。 オルフセインさんから見て、この中からナンバー1のコーデを選んでもらえませんか?
(OLAF HUSSEIN)
この二人のコーデはいいね!

ナンバー1を選ぶのであれば、彼かな。(写真左)
全体のバランス感がすごくいいね。レングスの長さも絶妙でいい。 そして、キーアイテムの着丈の短いシャツに対して、太めシルエットのデニムで合わせたのが個人的に好きだね。

ただ、彼もかっこいいと思うよ。(写真右)
彼のコーディネイトはメンズウェアの新しい方向性が見えるようにも思う。そして全体的に緩い感じが彼の体型に合ってるね。 多分、彼は来シーズンの「オルフセイン」は好きだと思うよ。 僕もこうゆう感じのイメージを持って服を作ってるからね。

この写真貰っていい?笑
(平野)
ぜひ!(笑)

この度は、お忙しい中ありがとうございました。
また是非、来日された際には、色々お話お聞かせ下さい。
(OLAF HUSSEIN)
ありがとうございました。今後のLui’sに期待してますよ。

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